ウミヘビエキスのウンチク学@
ウミヘビ(学名/ラチカウダ・セミファシタ)は主に沖縄から東南アジア、オーストラリアにかけての海域に生息する爬虫類です。体長1〜2mで、尾部はウナギのように扁平。小魚を常食とてしいます。
生態についてはまだ解明が進んでいませんが、もともと陸上のヘビから分化した種類と考えられており、海中生物でありながら肺呼吸をし、産卵時には陸に上がって卵を生む不思議な習性を持っています。
食物をとらずに数ヶ月も生きつづけられるといわれる、神秘的な生命力の持ち主です。
ウミヘビの薬効が文献にはじめて登場するのは西暦741年のこと。中国の薬物書『本草拾遺』に蛇婆≠フ名前で、さまざまな薬効が紹介されています。その薬効は近年の研究で科学的にも再確認されています。
中国ではウミヘビは長い間、幻の霊薬として扱われてきました。秦の始皇帝が海を越えた東の地にさがし求めた不老長寿の薬は、ウミヘビだったという伝説も残っています。
ウミヘビエキスのウンチク学A
ウミヘビエキスは、ウミヘビの一種であるラチカウダの内臓にある脂肪組織から抽出、精製した油脂です。
ウミヘビ1匹約700gからわずか15gしか抽出できない貴重なものです。この脂質の中にはEPAやDHA、POA、リノール酸、リノレン酸などの脂肪酸やビタミンA、ビタミンD3、ビタミンEなどのビタミン類、さらにミネラルなどが含まれます。ウミヘビエキスは海洋生物の特徴と、陸ヘビの強壮成分をあわせ持った独特の脂質です。
沖縄ではウミヘビはイラブーやエラブウナギと呼ばれ、琉球王朝時代から貴族の「回春」の妙薬として珍重され、祝いの宴や賓客をもてなすための最高の料理でした。
とくに保存性にすぐれた燻製品は中国大陸との交易の際に、皇帝への貢ぎ物として献上されていました。
かつては沖縄の庶民の口に入る機会の少なかったウミヘビですが、現在は強壮のための民間薬として、燻製スープなどが広く食されています。

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