1.記憶学習能力を高める効果
●DHAは脳細胞の形成に不可欠

「頭を良くする成分」いわゆるDHAは、主に魚の油に含まれている脂肪酸ですが、エラブウミヘビの油には、魚に勝るとも劣らないほど多量のDHAが含まれています。食品から摂取されたDHAは、そのまま脳の中へ運ばれて、脳細胞の形成や情報伝達の機能向上に使われます。
成人の脳細胞の脂質中には、数%程度のDHAが含まれているといわれています。
●DHAは知能指数にも大きく影響

DHAが脳の形成にいかに重要であるかは、イギリスのルーカス博士らが行っていた、次の研究調査をみていただければよくわかります。

《方法》
体重1.5キログラムで生まれた未熟児300人を対象に「母乳で育てたグループ」と「粉ミルクで育てたグループ」の、8年後の知能指数をそれぞれ比較しています。なお、母乳にはDHAが含まれており、粉ミルクはDHAを含まないタイプのものを使っています。
《結果》
@ 母乳群平均IQ103.0
A 粉ミルク群平均IQ92.8

この結果を得たルーカス博士らは、両者に10ポイントもの大差が生じた理由を「DHAの摂取量の違いが大きく影響しているらしい」と報告しています。
●エラブウミヘビの健脳作用

DHAの摂取量が脳の働きに影響するのは、何も乳児にかぎったことではありません。
脳の神経細胞の数は胎児の時期に決定し、以後、増えることはありませんが、一つひとつの神経細胞の働きを高めるには、DHAの作用が欠かせないのです。
とくに30歳を過ぎたあたりから、神経細胞は1日10万個の割合で減少していくといわれています。
中年期以降「もの覚えが悪くなってきたな」とか「記憶力がうすれてきたな」と感じるようになるのは、そうした脳細胞の減少が大きく影響しているわけです。残っている脳の神経細胞を最大限に活性化するためには、DHAをたくさん補給する必要があります。
DHAを摂取できる食品はかぎられています。そうした中で、多量のDHAを含むエラブウミヘビの油は、健脳作用を十分期待できるものであるといえるでしょう。
2.老人性痴呆症への有効性に期待
●脳血管型の予防には最適

老人性痴呆症は、その発症原因によって大きく二種類に分けることができます。ひとつは「脳血管型」と呼ばれる、日本人に多くみられるタイプのもので、脳卒中で脳細胞の一部が破壊されることで発症します。
エラブウミヘビの油には、血液成分を正常化して血栓症を抑える作用がありますので、血管型の予防には最適です。また、すでに発症しているケースでもDHAの働きで残っている脳細胞を最大限に活性できれば、ある程度の回復効果も期待できそうです。
●アルツハイマー型の改善にも期待が

もうひとつの老人性痴呆症は、発症の原因さえわかっていないアルツハイマー型と呼ばれるものです。もともと欧米人に多いタイプの痴呆症でしたが、近頃は日本人にも増えています。
アルツハイマー型痴呆症患者の脳を調べてみると、とくに記憶学習の機能を担う「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞が死滅しているのが特徴です。
じつはこの「海馬」は、脳の中でもっとも多量のDHAが含まれている部分でもあります。DHAの頭を良くする効果は、主にこの部分におけるDHAの働きが深く関係していると考えられています。そこで、1991年にスウェーデンのカロリンスカ研究所が発表した、次の研究報告をみてください。

《方法》
平均80歳の老人8〜10人を対象に、脳の海馬に含まれているDHAの割合を比較しました。
《結果》
@ アルツハイマー型痴呆症になってから死亡した人の海馬のリン脂質中のDHAの割合
7.9%
A アルツハイマー型痴呆症にならずに死亡した人の海馬のリン脂質中のDHAの割合
16.9%

アルツハイマー型で死亡した人の海馬のDHAは、同じ年代の人の半分以下に減っていることが確認されたわけです。とすれば、海馬の部分の残っている細胞にDHAをたくさん補給すれば、多少なりとも症状の改善がのぞめるかもしれないという希望が出てきます。
アルツハイマー型へのDHA効果は、痴呆症治療の中でも現在もっとも注目されている分野です。まだ研究段階ですが、試してみる価値は大いにありそうです。

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